旧法借地権一戸建と同一価格帯マンションの比較。<ランニングコストが同じならどちらがお得?>

旧法借地権一戸建は毎月地代が発生します。

しかしながら月額のランニングコストならマンション購入でも同じこと。

両者を比較した場合、どのような違い(メリットデメリット)があるのでしょうか

少し考えてみたいと思います。

価格が同じ場合、それぞれの特徴は?

同一価格である場合、一戸建ての旧法借地権物件は概ね所有権価格の60%程度の価格設定となることが

多いため、言い換えれば所有権物件で同一のものを購入しようとするならば、価格を割り戻した金額が

所有権物件の価格となります。

そうなると同一規模や条件の所有権物件は予算外になるため、検討対象外となります。

そこで比較検討対象となるのは同一価格帯のマンションです。

この場合、両者ともに住宅ローン以外の月額ランニングコストが生じます。

旧法借地権一戸建ては地代・マンションであれば管理費+修繕積立金+駐車場代+駐輪場代(0円の物件もあります)

ここで価格帯が同一であった場合の一戸建てとマンションのメリットデメリットを整理したいと思います。

一戸建のメリットデメリット

メリットデメリット
広い修繕自体は必ずかかることになるため別途積み立てて置く必要があり
独立性が高く他者への気遣いが最低限
騒音問題・ペット問題・エレベーター問題・ゴミ出し問題など
共同生活で生じ得る煩わしさがない。
駐車場費用無料 駐輪場費用無料 台数制限おけるだけ 
倉庫の設置・敷設物への制限無し
カスタムの制限が最低限(構造体の破壊は非推奨)・DIYを楽しめる
ペットが飼える・頭数・種別を問わない

マンションのメリットデメリット

コンクリートで安全先住者との軋轢
断熱・遮音・気密性が高い賛成反対意見の調整がつかない場合、計画頓挫もある
コミュニティへの参加集合住宅であるため当然ながら他者との調整が必須
管理体制によるが安全性が高い管理費修繕費駐車場代など月額負担も多い
一部エリアでは戸建てより人気(港区など)混雑時の障害(エレベーター・駐車場出し入れなど)
物件によってゴミ出し24時間角部屋以外窓開口は前後のみ 水回りに窓がいないことも標準的。

旧法借地権のメリットデメリット

メリットデメリット
所有権の半値近くで購入できる地代以外に譲渡する際譲渡承諾費用・更新する際の更新費用がかかる
つまり相対的低予算でも関わらず良い場所・良い環境などに恵まれやすい建替え承諾やリフォーム承諾時も同様に承諾費用がかかる
+一戸建てのメリット借地権利用方法に地主の制限がかかることが多い(社宅NG・建売業者への売却禁止など)
+一戸建てのデメリット

まとめ

いかがでしょうか。

マンションと一戸建の良し悪しは一概に決められるものではありません。

好みの問題や将来性(法定耐用年数や賃料相場)の見方も人それぞれです。

大切なことは、人は「生涯」が存在すること。

「今」が最善であることを積み重ね「生涯」が最善であったと言える生き物です。

「今」子供達に与えたいことは、窮屈な思いではなく、のびのび大声で笑える環境。

「今」ご夫妻に必要なことは、広さを制限しテレワークなどで衝突することではなく

各人のポテンシャルを存分に発揮できる環境。

ほんの一例ですが、こんな風に人生のロードマップ上に購入物件を照らし合わせてみてはどうでしょうか

もしご共鳴いただき、より深いご相談をしたいと思われたのでしたらお気軽にご相談下さい。

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